大同生命からもらったフューチャーアイ(fe)2月号の裏側を見ていたら、今月のプレゼントが「トンボ鉛筆 IROJITEN」だった。
「蒲公英(たんぽぽ)、菖蒲色、枯葉色、鶯色など、自然のイメージから生まれた色彩が、繊細なニュアンスの世界を描きます。絵手紙や塗り絵におすすめの色鉛筆」という宣伝文句がある。
「製品の詳細はWebサイトでご覧いただけます。」とあるので、早速見てみた。
プレゼントは30色分だが、製品としては90色もあるらしい。全部揃えるとなると9千円する。
孫に買ってやるにはちと高い。といって絵手紙をやるセンスがわたしにはない。
Webサイトでは、左端の色つきバーをクリックすると、色見本と名前を教えてくれる。
いろいろとクリックしてみた。知らない色の名前が多い。
薄紅(うすくれない)
若菜色(わかないろ)
二藍(ふたあい)
熨斗目色(のしめいろ)
雀茶(すずめちゃ)
などをクリックしたあと、雀茶の下をクリックしたら、肉桂色(にっけいいろ)と出た。
肉桂色ってこんな色なのか、と初めて知って感動した。ただ、並べられても私には雀茶と区別がつかないと思うが。(笑)
感動したというのは、その昔、40年くらい前だが、「肉桂色の店」という小説を読んでいて、肉桂色とはいったいどんな色なのかと思ったのだが、調べてみることもしなかった。
訳の分からない小説だったという記憶があるだけで、内容は覚えていないのだが、書名だけが記憶に残っていた。
いま調べたら、作者はブルーノ・シュルツらしい。
ゴンブローヴィチではなかった。
恒文社の現代東欧文学全集に入っていたはずだ。
高校時代の友人に、新宿の伊勢丹の先にあった新宿文化という映画館によく連れていかれた。ポーランド映画などを教えてもらった。
そのときは、メジャーなハリウッド製ではない映画を見ていることで、わたしは自尊心を満足させていたのだろうか。
「夜行列車」「戦争の真の終り」「尼僧ヨアンナ」などを思い出す。
「尼僧ヨアンナ」は現代東欧文学全集でも読んだ。
尼僧ヨアンナ役はルチーナ・ウィンニッカという女優だった。旦那が監督だったが、名前は忘れた。
もしかすると「夜行列車」「戦争の真の終り」も同じ女優だったかもしれない。
昨日の晩飯は思い出せないのに、40年前のことはそこそこ覚えているものだ。
ゴンブローヴィチというポーランド作家は、たしかアルゼンチンに亡命していたはずだ。
「フェルディドゥルケ」(集英社)「バカカイ」(河出書房新社)「ポルノグラフィア」(河出書房新社)などを持っている。持ってはいるのだが、どれも読み切れなかった気がする。
「ポルノグラフィア」などは電車に置き忘れたのだが、そのままにしてしまった。
第一、忘れものを取りに行っても、書名が言えない、恥ずかしくて。
大同生命とトンボ鉛筆から遠いところまできてしまった。
若いころの思い出ですが、あまり調べずに記憶だけで書いたので、間違いに気づいた人はコメントをいただければ幸いです。
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